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PiNARELLO新型F5インプレッション。前作とはまるで違うF5

BEACH LINE BICYCLEの森下です。やっと入荷してきました。「PiNARELLO F5 2026モデル」

当店でもPiNARELLOは人気車種で、しばらく店頭在庫分がすべて完売と言う状況でした。そんな時入荷してきた新型F5。実際に乗ってその性能を体感することもできます。

もちろん僕が組んだので真っ先に試乗させてもらい、前作のF5と何が変わったのかご紹介していきます。

目次

新型DOGMA Fのフレームを採用したコンペティションモデル

代々Fシリーズは、ハイエンドモデルの「DOGMA F」が出る度にフレームの形状を引継ぎコンペティションモデルとしてリリースされてきました。Fシリーズは上から、F9・F7・F5と言うグレードで展開されます。主な違いは使用されるカーボンの性質の違いとコンポーネントの違いになります。

NEW F5 シマノ105Di2 ¥720,000(税込)

NEW F7 シマノアルテグラDi2 ¥1,050,000(税込)

NEW F9 シマノデュラエースDi2 ¥2,080,000(税込)

F9のみMOST ウルトラファストDBと言うカーボンホイールが付属します。F7/F5はフルクラムレーシング800が共通で付属されます。

新型Fシリーズとなりフレームは大幅にアップグレードされましたが、見た目にはよくわからない?

では大きく変更された箇所をピックアップしていきましょう。

進化した完全内装システム。E-TICR HEDSET

PiNARELLOの完全内装システムは「TICR」と呼ばれるシステムで、ヘッドパーツ側面へ沿う形でケーブルを内装するシステムとなります。空力と剛性、抜群のハンドリングを実現しており、コンポーネントを選ばないとても優秀な完全内装システムです。

そのTICRが今回更なる進化を果たしました。側面へ沿う形でケーブルを内装する形状を見直し、前方からケーブル内装するシステムとなりました。これによってヘッドチューブの形状がさらに細くなりエアロ効果が向上しています。

フォーク形状も専用となり、楕円の形状になっています。フォークの剛性を損なわない造形なのでしょう。その為、新型Fシリーズは対応するステムは専用品となります。

フレーム内部にはブレーキホースしか入るスペースしかないので、コンポーネントも電動ワイヤレス専用となります。なのでF5は105Di2のラインナップしかありません。メカニカル愛好家からするとちょっと残念かもしれませんが、ハンドリングは前作よりよくなった印象です。キレッキレのハンドリングはバイクコントロールしやすく、空力も向上しているおかげで思いのままに加速してくれます。フォークコラムが丸くない楕円の為、ステムのセンター出しも簡単です。いさぎよくワイヤレス電動オンリーフレームとなったことで組付けもかなりスムーズに行えます。

今まではステム一体型ハンドル「タロンウルトラ」しか対応するコックピットに選択肢がありませんでしたが、この新型F5より2ピース形状のアルミステム「CLAW ULTRA AERO ALU ステム」が登場しました。

ステム長の調整や、ハンドルバーにDHバーを付けたいユーザーにはおススメのアイテム。もちろん現行DOGMA Fにも使用可能です。

AERO KEEL BB(エアロキールBB)の効果絶大!?

新型FシリーズからDOGMA F同様にAERO KEEL BB(エアロキールBB)が採用されました。もうこのエアロキールBBが新型F/DOGMA Fの性能を一番向上させた部分だと思います。

新しいFシリーズ/DOGMA Fのダウンチューブの角度は3.5°上向きになり、ボトムブラケットエリアのエアロ性能を1.2%向上させるキール(舟底)形状となっている。前作F/DOGMA Fに比べて容積を削減し、剛性を向上。より洗練された外観を実現。タイヤクリアランスは32mmに拡大され、よりワイドなリムやタイヤを使用できます。

このエアロキールBBが影響していると思いますが、とにかく乗り心地がいいんですよ新型Fシリーズ。新型ヘッドパーツとあわせて空力も間違いなく歴代最高レベルでしょう。がんばってふまなくでもバイクが進む感覚があり、約8.9キロ前後の車体重量からは想像できないほど軽快で快適。そして速いバイクです。

UCIルールを回避するフレアハンドル。

新型Fシリーズからハンドル形状も変化しています。今作からはJAGUAR CLAW ULTRA ALU ハンドルバーが装着されその形状はしたハンドルが外側へ広がっている「フレア形状」となります。

下ハンが外側へ広がるため、「ㇵの字」のような形状となります。そうなると上ハンはおのずとハンドル幅が狭くなります。狭い幅のハンドルを使用すると、前方投影面積が狭まるため空気の抵抗を削減することが可能となります。これはトライアスロン/タイムトライアルバイクで使用する「DHバーポジション」と目的が似ています。体積を狭められるポジションが取れればそれだけエアロ効果は高く、「空気抵抗係数が0.2%向上すれば、175gの軽量化に相当する」データーがあるほどです。もう重量だけでバイクの性能を語るのはナンセンスなのでしょう。

しかし、UCIルール上でハンドル幅が狭すぎるハンドルの使用が禁止されはじめました。ハンドルの最小幅は外端間400mm、ブレーキレバーの間隔は内端間320mmに規定され、極端に狭いハンドルによるハンドリングの難しさや落車リスクの増大、集団走行時の接触リスクは減らされました。

しかし「小柄なライダーであってもハンドル幅が400mmしか選択できなくなるんかい?」という意見もあります。身体にあってないパーツを使わされるのもか、かえって操舵性が悪くならないか。そこで活躍するのがフレアハンドルです。

F5に使用に使用される「JAGUAR CLAW ULTRA ALU ハンドルバー」は、

サイズ:40/42/44/46 (cm 外-外)
ブラケット取り付け部C-C(ハンドル幅):33(40)、35(42)、37(44)、39(46)
リーチ80mm、ドロップ125mm、フレア8°

そう、最小サイズでもハンドル外端間は400mmで上ハンサイズは330と言う極狭ハンドルなのです。昨今のレバー形状も上ハンを握った際の操作性の向上を主に開発されています。レバー自体が外側へフレアしてるため、この極狭ハンドルであっても変速操作・ブレーキングは安心して行えることでしょう。エアロ効果も抜群ですね。

F5 105Di2の真価はWUPで完成する

完成車の時点で速すぎるくらいには仕上がっているF5。もう替えたい場所はホイールくらいなんです。

元々ついている「フルクラム レーシング800」も完成車付属ホイールとしては悪くないんです。TLRにも対応するし、リムハイトも高いのでエアロ効果も期待できます。しかし、その効果を十分得る前に重いんですよこのホイール。

ホイールはいつか変えたくなるんです。「だったらはじめから替えときますか」ということで、ピナレロにはWUP、ホイールアップグレードプログラムが用意されています。

Fシリーズ、Xシリーズから利用可能なこのサービス。車体購入と同時にカンパニョーロ、フルクラム、MOSTのホイールとお得に交換できる内容です。

一部例にあげると

重量1960gもあるレーシング800での完成車価格が¥720,000(税込)

カンパニョーロゾンダ。通常価格¥121,000(税込)が¥24,000引きの¥97,000(税込)で購入できます。

ボーラWTO 33/60mmハイトに至っては、\186,000引きの¥260,000(税込)で購入が可能です。

フルクラムもWUP使用時の割引額がとんでもないことに。お得すぎます。

MOSTウルトラファスト40は驚異の¥149,600円引き!!元々が¥264,000(税込み)なので性能は申し分ないホイールなのです。¥114,400のアップチャージでカーボンホイールが来るのなら、WUPではMOSTがもっともコスパのいいアップグレードになりそうですね。

F5は店頭で試乗可能です。

今回ご紹介したF5は実際に試乗が可能です。試乗によるサイズ合わせや、乗り心地・性能のチェックができるのは当店だけでしょう。試乗をご希望の際はスタッフへお声がけ下さい。

憧れのPiNARELLOをもっと身近に。イタリアンバイクの魅力を体感しよう!!

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