BEACH LINE BICYCLEの森下です。11月22日(土)に開催される「阿蘇ヒルクライム」に向けて毎朝トレーニングをがんばっています。阿蘇ヒルクライムは絶賛エントリー受付中です。森下は11/23のライドイベントにも参加します。
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機材はホイール以外完璧な仕上がりですので、僕ががんばることで少しでもタイムが縮まるのであれば努力するのみです。
今回は、日々のヒルクライムトレーニングの様子をブログにしてみました。
毎朝の日課となったヒルクライム
私は熊本市内に来てから、自家用車を1台手放し毎日自転車で通勤しています。主に電動アシスト自転車で通勤しています。子供たちの送り迎えも自転車。どこか行く時も、主に自転車で散策しますので日常に「自転車」が完全に溶け込んでいます。
そんな日常に「ヒルクライムトレーニング」が入って来て2週間弱。
「一体いつ登っているんですか?」
もちろん早朝です。夜は夜で子供たちの相手と、洗濯・食器洗い・寝る支度と大忙しですので、必然的に早朝走るしかありません。
毎朝5:00AMに起床。水を一杯飲んだらヘルメットをつけて早速登ります。
「え?支度はやくね?!」
はい。ぼくはとってもせっかちですので、着替えなどしません。寝巻のままビンディングシューズとヘルメットを装着して山に登ります。ダラダラ走ることはしません。一気に登ってさっさと帰ります。
早朝から一気に登るのが、寝ぼけた身体を叩き起こすのに最適です。脳内では「まだ寝てたいよぉ」と言っているのがわかるので、精神力で脳内の煩悩を置き去りにして山頂を目指します。
山頂といっても地上から120mしかない丘になります。タワマンの頂上より少し高いくらいですね。県民憩いの場である金峰山まで行って帰るのもいいのですが、ちょっと時間的に余裕がないので10キロ圏内で山を探して登っています。
最近は新しい山をみつけて260m登って帰るのが日課になってます。
機材紹介。ビアンキ インプルソCOMP
ここで機材紹介。今回阿蘇ヒルクライムでも使用する車体は「ビアンキ インプルソCOMP」になります。
はい。まったくクライミングバイクではありません。「グラベルレースバイク」になります。
完全内装フレームになっており、グレベルレースにおける最新のエアロフレーム形状を採用しています。グラベルと言えば、マウンテンバイクが走るような道をロードバイクで走るようなイメージですが、グレベルレースは砂利道や泥道が出現する200Kmから300Kmのコースを走り抜けるロードレースの要素を持っています。
セクションを突破するというよりは未舗装路を高速で駆け抜けていく為、グラベルレースバイクは見た目はロードバイクそっくりとなります。グラベルバイク特有の「ダボ穴」も開いておらず、フェンダーなどのアイテムもほぼ装着できません。積載して走るより、走りに特化したカテゴリーのバイク。それがグレベルレースバイクです。
ビアンキは完全内装システムが共通設計・共通パーツであることが多く、インプルソCOMPはビアンキのオールランドバイク「スペシャリッシマ」とステム・シートポストが共通となっています。
ミドルグレードモデルと違い、ハンドル内部にケーブルが内装され、そのままステムの中を通りフレーム内部へ誘導されます。ケーブルの一切がコックピットから露出しない為、空力に優れます。
acros iCR(ドイツのステム、ハンドル製造メーカーで独自の完全内装システムも開発しています)が採用されいる為、機械式GRX610(2×12速)が搭載されたインプルソCOMPのフレームの中にケーブル4本を内装してもハンドリングに影響が出ない素晴らしい内装システムです。
デメリットとして、ステム高を変更する際はコラムカット必須です。ハンドル内部とステム内部をケーブルが通る仕様上、ケーブル交換時はフレームをほぼすべてバラさなと交換が出来ません。シフトケーブルはフルアウターではない為、インナーケーブルのみの交換であっても6~8割ほどバラさないと交換はできません。
もう電動コンポーネントに交換も考えましたが、どうしてもカンパニョーロを使いたかったので機械式13速のエカルとコンポーネント交換しています。交換作業はほんとに面倒でした・・・
僕の使っているカンパニョーロエカルについては、コンポーネントを語ろう。カンパニョーロ編にてご紹介しています。クリックしてカンパニョーロの特徴を読んでみよう。
グラベルレースバイクはエンデュランスバイク顔負けの走行性能
元々グラベルの乗り心地、実用性、スタイルが好きで様々なタイプのフレームに乗ってきました。もちろんそのどれもがグレベルレースバイクであるインプルソCOMPを上回ることはありませんでした。
とにかくこのバイクはオンロードでも速いんです。オフロードも走りましたが、オフロード時は速度の減速とコントロール性が損なわれる感覚が少なく、オフロードでも安定して25km/hから30km/hで巡航できます。もっと長いグラベル区間があればその性能を120%体感できるのですが・・・
オンロード時の性能としては、ホイールこそ違えどワンピースブルベ200キロをはしってみて30km/h巡航は楽々おこなえました。700×40cのタイヤはクッショニングにすぐれ路面からの振動で身体に疲労が蓄積する感覚も少なく、トラクションが掛かりやすいため登坂時はぐいぐい坂を進みます。登坂時に本領を発揮するというか、当時使用していたGRX610の最大ローギア比は0.8でしたので登れない坂がワンピースブルベではほぼ存在しませんでした。登坂時に足を残せるギア比の為、終始快適なサイクリングでした。
「あれ?これエンデュランスバイクの出番あるか?」
700×35cが定番サイズとなるエンデュランスバイクでは、多少のグラベルは走れるでしょうが、度が過ぎる道だと泥がフレームにつまって走行が困難になるでしょう。フレームがカーボンの場合、ASTMカテゴリー2の設計でなければ、段差を乗り越えた際にフレームにクラックが入る可能性があるため、安易にグラベルをエンデュランスバイクで挑戦するのはリスクを伴います。
グレベルレースバイクはグラベルを走行できる強度、ASTMカテゴリー2以上のカーボンでフレームがつくられる為、もちろんグラベルを楽しめます。走行性能が高い分エンデュランスバイクの代用も可能です。インプルソCOMPに至っては最大チェーンリングサイズが52/36Tが使用できますので、ロードコンポーネントを使用することも可能です。
ギア比を高めてロードバイクテイストにカスタムすると、さらにオンロードが快適になるはず。タイヤ幅による路面抵抗の少なさは、タイヤ幅が大きい方が有利なのでエンデュランスバイクにもとめられるロングライド時の快適性も確保できています。
(路面抵抗については。抵抗に関するブログ最終章。路面抵抗とタイヤの関係。を読んでみよう)
走行する路面環境もふくめて、真にオールラウンドに走れるバイク。それこそグラベルレースバイクなのです。
グレベルレースバイクでヒルクライムレースは無謀なのか?
クライミングバイクとグラベルレースバイクは、カテゴリーがかけ離れすぎているので比較にならないと思います。ではヒルクライムにグレベルレースバイクで参加するのは無謀なのか?
それもふくめて今回挑戦してきます!!日々のトレーニングデーターを見る限りでは、バイクが変わることでデーターの結果は大差ありませんでしたので、完全に乗り手の出力不足という結果です。
エカルに換装していますので、GRX610より軽く段数も13速となっています。フロントシングルですが、13速のケイデンスコントロールに優れるメリットをいかして斜度の変化にも柔軟に対応できると思います。足らないギア比がない為、あとは安定したペダリングを続ければ、決してグレベルレースバイクでもヒルクライムレースは出れるスペックはあると思います。
あと一ヶ月足らずで乗り手がどれだけ軽量化できるかに掛かっています。
スタート時の体重は72.5キロ。2週間で68.4キロ。約3キロちょいは軽くできているので、このままトレーニングをつづけて65キロ代でレースに挑みたいところです。
36歳メカニック森下の挑戦は始まったばかり。トレーニングの様子はインスタグラムで公開中です。
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