最新のテクノロジーが大好きなBEACH LINE BICYCLEの森下です。
自転車界は常にアップデートを繰り返し、様々なテクノロジーが生まれています。サイクリングと言うスポーツは、プレイ時間が距離によっては1日掛かってします場合もあります。1日走り続けるかもしれないスポーツなため、プレイヤーがサイクリングに少しでも楽に集中してもらう為にも、日々製品開発が繰り返されています。
そんな中うまれた画期的なアイテム「TPUチューブ」についてご紹介します。
TPUチューブとは
TPU(熱可塑性ポリウレタン)とは、プラスチックの一種で、ゴムのような弾力性と硬質プラスチックのような強さを兼ね備えた素材です。そのTPU素材を使用してチューブを作ろうことで生まれたのが、今回ご紹介するTPUチューブになります。
様々な大きさのタイヤに適合するようにサイズ展開も充実してきており、最新の自転車アイテムとして人気です。
メリット
TPUチューブのメリットとしてはその重量になります。従来から使用されているブチルチューブや、軽量チューブで知られるラテックスチューブと比べてもとても軽量で、30gから60g程度となっています。
自転車の性能は足回りをアップグレードすると分かりやすく、TPUチューブを前後に使用すると一般的なブチルチューブを前後使用した場合より100g程度軽量化することが可能となります。足回りが軽くなることでコントロール性能の向上につながり、快適性もよくなります。
TPUチューブが軽量に仕上げられる理由の一つに、素材をより薄く整形できることにあります。チューブ自体の体積が従来のブチルチューブと比べて78%程小さくできる為、コンパクトに折りたためるためスペアチューブとしての携帯性にも優れます。
薄く軽量な為、低い転がりを実現してます。軽量チューブである「ラテックスチューブ」と性質が似ていますが、空気の保持力はTPUチューブのほうが高い為、ラテックスチューブほど頻繁な空気圧点検も不要という点が素晴らしいですね。軽量タイヤとTPUチューブを組み合わせることで、自転車の性能アップにつながるはとても魅力的です。
使用時の注意点
そんなTPUチューブにも使用する際の注意点があります。
まず、一度TPUチューブを膨らませると元の形には戻らないということです。
TPU素材はゴムではなくプラスティック素材のため膨らませると空気を抜いても元の大きさには戻らずクシャクシャな状態となります。
その為、一度膨らませたTPUチューブを、使用したタイヤより幅が小さいタイヤに取り付けることは出来ません。
TPUチューブの接着部分も膨らみにくく、複数回膨らませたり空気を抜いたりする行為をすると接着部分の劣化を招き空気漏れの原因となる場合もあります。
おすすめモデル
数多くリリースされているTPIチューブ達。一体どのブランドを使ってみたらいいのかわからないと思います。スタッフ森下のおすすめするブランドを3つご紹介します。ご参考下さい。
tubolito(チューボリート)
私が初めて知って使い始めたTPUチューブブランドになります。まだ世の中にTPIチューブが出回る前に存在していたパイオニア的ブランドになります。
ブチルチューブに比べて軽量でパンク耐性も持ち合わせていることはもちろんですが、tubolito(チューボリート)にしかないテクノロジ―があります。それが「PSENS テクノロジー」になります。
「PSENS テクノロジー」とは、スマートフォンアプリを使用しチューブの中にあるNFCタグを読み取り空気圧を点検することが出来る機能です。NFCタグを読み取るだけなので電源も必要としない画期的なメンテナンス機能だと思います。
(Tubolito アプリは、iOS (iPhone 7 以降) および Android (NFC テクノロジーをサポートする Android 携帯電話) で利用できます。)
PSENS テクノロジー対応チューブは、Tubo-MTB-27.5 および Tubo-MTB-29 製品で利用できます。
Tubo-MTB-27.5 Tubo-MTB-29 1.8~2.5インチ幅(約47mm~64mm)
MTBは走る道次第で空気圧を調整する必要がある為、PSENS テクノロジー対応チューブを使用すればメーター付き携帯ポンプなどを使用しなくてもスマートフォンと携帯ポンプで空気圧調整することができてとても便利です。
PSENS テクノロジー対応チューブ ¥6,600(税込)
パナレーサー PURPLE LITE(パープルライト)
我が国を代表するメイドインジャパンブランド「パナレーサー」から、遂にTPIチューブが発売されました。
しなやかな弾力性と強さをあわせ持つウレタン樹脂製のチューブを採用し、軽量特性に加えコンパクトに折りたためるため高い携行性を誇ります。
バルブの先端側は金属製になっており、近年増えている電動ポンプの使用にも対応(根元側20mmは樹脂製)。
TPUチューブの基本性能はしっかりおさえて、抜群のコストパフォーマンスも実現しています。
PURPLE LITE
700×23~32c バルブ長65mm~85mm ¥1,980(税込)
700×32~47c バルブ長65mm~85mm ¥2,300(税込)
シュワルベ エアロザン
ヨーロッパを代表するタイヤ・チューブブランドのシュワルベからもTPUチューブがリリースされました。
軽さと耐パンク性能を両立し、転がり抵抗を最小限に抑えるように設計されています。
耐熱性に優れるためリムブレーキ車で下り坂を走行する場合でも安心してご使用いただけます。
また、タイヤにエアロザンが装着された状態に限りCO2カートリッジを使用して膨らませることも可能です。
シュワルベ エアロザン ¥6,380(税込)
まとめ
TPUチューブは軽量で携行性にも優れ、タイヤの転がり抵抗でさえ軽減してくれる次世代のチューブであることがわかりました。
しかし、デメリットとなる部分ももちろん存在するので、使用する際はしっかりマニュアルを確認したいところですね。
これからもどんどん自転車と、そのパーツ達は進化していくと思うとワクワクしてきます。
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