イタリアはミラノに本社を置くPIRELLI(ピレリ)、フェラーリやランボルギーニと言った高級車からF1やラリーカー、スーパーバイクにモトクロス等のモータースポーツのタイヤで有名ですね。
タイヤ市場においては世界第五位のシェアを誇り、モータースポーツファンでなくても名前を聞いた事があるのではないかと思います。
かつては1950年代まで自転車のタイヤも手掛けていたのはご存知でしょうか?
そして約60年ぶりに自転車用のタイヤを復活してきました、同社におけるフラグシップモデルを表す「P ZERO」の名前を冠した「P ZERO VELO」と言う名前です。
今回はそのノーマルモデルに日常使いからロングライドと合わせて300km程乗ってきましたのでレビューを上げさせていただこうと思います。
化粧箱を開け取り出した写真です。
非常に高級感の漂う作りとなっており、フラグシップモデルの名に恥じない雰囲気を纏っています。
個人的にはタイヤをまとめるためのこちらのバンド…
これが柔らかめのゴムバンドとなっており、タイヤに跡が付くという事がなさそうで嬉しいですね。
タイヤ自体は持ってみると非常にしなやかで柔らかくできています。
全体的に頼りない感じはなく、地面と接触するトレッド中央部ではしっかりと厚みも取られています。
これは中央部程厚くサイドに近づくにつれ薄く作られているようで、ホイールにはめた状態でも真円度を高くしタイヤの変形量を一定に保ち接地面積を最適化する「Ideal Contour Shaping」に因るものだと考えられます。
ホイールへの取り付けですが、力をそこまで入れずにスムーズに取り付ける事が出来ました。
疲れて握力が無くなってきてしまうロングライド後半や女性の方でも取り付けは心配する必要はなさそうです。
使った状態で申し訳ありませんが、ホイールに取り付けた状況です。
直進時はトレッド面がスリックで、曲がる時には異なる角度で刻まれた溝がタイヤの侵入角に合わせてグリップを生み出す仕組みだそうです。
実際に走っていますと発進時の転がりの軽さや一定速度で走る時の速度維持のしやすさはかなり良い感じを受けます。
このタイヤの前はvittoriaのCORSAを使っていましたが、CORSAと比べるとそれらは明らかに良く感じました。
ただCORSAがそういう良さが無い訳ではない事はお伝えしておきます、十分に走れるタイヤでした。
CORSAは全体的にグリップ感が非常に高いタイヤです、高い速度で車体を思い切り倒して曲がっても滑るような不安定感は全くありませんでした。
直進時でもそのグリップ感は活きていて、特に細かく砂が浮いていたりして滑りやすくなっている路面状況でもしっかり力をかけて走る事が出来ました。
P ZERO VELOはそれより軽やかに走る事ができる感じなのです、かと言って曲がってる最中や滑りやすい路面で不安定と言う訳でもありません。
グリップ感に関してはCORSAに比べると弱く感じました、ですがそれは必要十分にあります。
P ZERO VELOは簡単に言うと走りの軽さやグリップ力、安定感と言った項目全てで非常に高いレベルでまとまっている優等生のようなタイヤだと感じます。
ロングライドからクライミング、様々な状況に対応できて良く走る万能型のタイヤですね。
パンクに関しては今のところ一度もありません、まあ距離自体大して乗っていませんのでこれから様子を見てみようとは思います。
すり減り等への耐久性に関しては距離が伸びてくるこれからではありますが、現状では減りすぎているという感じは受けませんのでしっかりしていると考えても良いかと思います。
タイヤロゴデザインもシンプルに纏まり、自転車全体の雰囲気を非常に引き締めて見せてくれます。
取り合えずP ZERO VELOを使っていればどんな状況であってもしっかり走っていけるでしょう、それは間違いありません。
色々タイヤ選びで迷っている方には一度使われてみる事を特にお勧めします。
もっと詳しく知りたいという方や実際に使ってみたいという方、ご来店をお待ちしております。
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