BEACH LINE BICYCLEのメカニック森下です。
メカニックっぽいパーツのブログになります。
ディスクローターの音鳴り・・・当店でもよくご相談いただく案件です。音鳴りする原因はブレーキパットに油分や汚れが焼き付いて起きる場合と、ローターの消耗により発生する場合、またはその双方が原因である場合が多いです。
(上記以外で発生する音鳴りももちろん存在します。原因の特定が難しく、機械的なトラブルのある為症状を改善するのに時間が掛かることも・・・)
イレギュラーな対応はまた別の機会として、音が鳴る原因はローターにもあるという事です。
今回ご紹介する「BRAKCO(ブラッコ)」のディスクローターは、その原因の一つを克服してしまったかもしれないパーツです。
BRAKCOステンレス製ライトウェイトロードレーシングディスクローター
BRAKCOステンレス製ライトウェイトロードレーシングディスクローター 140/160mm \9,900(税込)
商品名が意外と長いぞ。(センターロック/6ホールモデル双方にロックリング/固定ボルトは付属しません)
このディスクローター、一般的な商品と何が違うのかご紹介します。
まず、ホイールとローターを取り付ける部分(センターロックと6ホールモデルがあります)が7075S超々ジュラルミン製で出来ており、SUS410ローター部をくみあわせた設計となっています。
「ちょっと待ってくれ。超々ジュラルミンとか横文字と数字がいっぱいで出来てよくわかんないです。」
マテリアル(素材)がとりあえず聞き馴染みは無いがとっても硬くて丈夫そうな印象がありますね。
マテリアルについて調べてみましょう。
7075S超々ジュラルミンってなんだ
7075S超々ジュラルミンとは、かずあるアルミニウム合金の中で最高クラスの強度をほこる素材になります。
鉄鋼材料に匹敵するほどの高い引っ張り強度と硬度をもちながら軽量と言う、とんでもない素材です。
軽くて丈夫。これはブレーキパーツでは必須のアイテムですね。軽量化することで性能がアップする自転車ととても相性のいい素材ですね。
SUS410ってなんですか。
全く想像すらできない名称ですね。
SUS410とはステンレス銅のことで、クロムが添加された合金になります。熱処理をほどこすことで、高度・強度を高められることが特徴です。
クロムが添加されることで通常の鉄鋼材より錆びにくくなっており、強度も相まって耐摩耗性が要求される重要な箇所で使用されることが多いそうです。SUS410。まさにディスクローターを生み出すには最適な素材ですね。
熱を効率よく逃がすローター形状
ブレーキング時に発生する熱。高速回転するローターを制動するのでダウンヒル時などはとんでもない温度になります。安価なローターだと熱に十分た耐性が無いため「熱膨張」によるローターの変形が起きます。
これが歪みを引き起こし、異音の発生やブレーキング自体の制動低下を引き起こします。フェード現象とよばれるこの症状を軽減させる為にはローター自体の熱耐性が重要です。
BRAKCOのローターは、センターロック部とローターに微細なクリアランスを設けることで、熱膨張によるローターの変形を抑えることが出来ます。熱による歪み耐性があることで、異音発生の予防にもなりますね。
BRAKCO製のディスクブレーキパットもリリースされていますので、ローターと組み合わせることでさらにブレーキング性能を向上させることも可能です。
BRAKCO AIR PADS(グラフィンコーティング)¥4,840(税込み)
放熱効率がバク上がり!!過酷なブレーキング環境でも、制動力の低下を防ぎます。
(シマノBR-9270/8170/7170等、ロードバイク用ブレーキキャリパーに適合します)
BRAKCO製品のお取り寄せ/お問い合わせ受付中
BRAKCO製品の取り寄せはBEACH LINE BICYCLEにお任せください!!
ロングライドでも、レース強度の使用でも高性能なブレーキパーツは必須です。
「そろそろディスクローターを交換したいけど、ディスクローターの消耗度で目で見てわかるの?」
当店にはディスクローター消耗度を判別する専用工具を用意しています。ローターの交換や相談もお任せください。