MAVICの取扱いがスタートし、おかげ様で数多くのお客様からお問い合わせを頂いております。
3月にMAVICホイールホイール試乗会が開催され、メカニック森下も実際に「コスミック SLR45」を試乗させていただきました。これほどまでに走行性能の向上を体感できるホイールは久しぶりでしたので、思わず興奮してしまいした。
今回はMAVICホイールが他のメーカーと何が違うのかもふまえてインプレッションを書かせていただきます。
MAVICのホイール特徴
ネット記事でもまず記載される機能でもある「ID360」(インスタントドライブ360)
これはMAVIC独自のフリーボディ機構であり、かつてホイールメーカーのenve(エンヴィ)にも採用されたこともあります。
ハブ内部にある歯数40枚のラチェット2個がスプリングによりフリー回転する機構になってます。
この「歯数40枚」というのがホイールの回転力を損なわず、ラチェットの摩耗もしずらい絶妙な歯数となっています。踏み出しもクイックで駆動伝達にすぐれ、フリー回転時はスピードが落ちづらくとても快適です。
ID360を備えるハブにもグレードがあり、上位モデルに採用される「インフィニティハブ」との組み合わせはまさに完璧と言える組み合わせになります。
フリーボディとハブ。2つのワードが出てきましたが、どこのことを話しているのでしょうか。
インフィニティハブについて
フリーボディとは簡単に言うと「スプロケットが装着されている部分」になります。
ハブは車輪を回すためにホイールの中央にある部分のパーツになり、フリーボディが組み合わさることで変速が可能にホイールとなります。フリーボディのないフロントホイールはハブのみとなります。
MAVIC独自規格「インフィニティハブ」はまさに他社がマネできない。従来の常識を打ち破る完璧なホイールバランスを生み出せるハブになります。
インフィニティハブ最大の特徴は「スポークの長さが左右で均等である」という事です。
なんのこっちゃと言う話ですが、ホイールの性能の8割はスポークで決まると言っても過言ではありません。フリーボディをそなえたホイールは左右対称であるため、フリーボディ側(フリー側)のスポークが短くなっており、反対側(反フリー側)は長くなります。
左右で長さの違うスポークを使用する為、重量も違えば互いにリムをハブに引っ張り合う張力も違うのです。その為数多くの歴史のなかで左右のスポークテンションを均等にするための努力がなされてきました。
(スポークを左右で違った本数で組む2:1組や、ハブフランジの大きさを変化させたり、スポークの材質を変えてみたり)
スポークはハブとリムをつなぎ合わせるとても重要なパーツな為、1本でも折れたり曲がってしまったとたん、従来の性能が発揮できません。
インフィニティハブはそのスポークの長さを左右均等にして組むことができる世界で唯一のハブとなります。
左右スポークの長さが均等であるため張力も均等になります。130年ホイールを作り続けたマビックの集大成ともいえる技術です。
(ほんとにあり得ない技術です。通常のハブで左右均等な長さのスポークでホイールを組むと、リムが左側へずれて張力の弱い反フリー側のスポークにテンションをあわせてしまうことになりますからね)
また、インフィニティハブは硬質なアルミインゴットを削り出して精製されます。
その為ハブ自体の剛性と精度がとても高く、ワンピース構造の為軽量化にも貢献しています。
ID360と組み合わさることを前提としている為、従来のハブよりアクスル(ハブの心棒)をより厚く整形できました。その甲斐あって、剛性が35%も向上しペダリング時の最大パワーを余すところなく伝達することが可能となりました。
まさにインフィニティハブは世界最高峰の技術の塊なのです。
このコスパは何なんだ?!
現行モデルのMAVICホイールの技術力が世界最高レベルであるのはわかりました。
じゃなんでコスパがいいんだ?と思ってしまいます。
それもそのはず、カーボンリムモデルの「コスミック」のエントリーモデルである「コスミック S」は前後セットなんと17万円。
ミドルグレードの「コスミック SL」シリーズはリムハイトが30mm・45mm・65mmと展開があり値段は¥242,000(税込)
コスミックSLシリーズよりインフィニティハブが採用されます。
セカンドグレードの「コスミックSLR」はリム形状のみ変化がありますが、使用されるハブがインフィニティハブなのは変わりません。
本当に必要なグレードのホイールを選定し続けた結果、コストパフォーマンスに似合ったホイールラインナップになったのではないでしょうか。
「カーボンリムを採用したホイールでエントリーモデルが17万円からって安いんですか?」
率直な意見としてよくお問い合わせをいただきますが、昨今値上げされる世の中でカーボンリムホイールが20万以下で買えるモデルは限られます。
中華製ホイールなら5万から10万円でも軽量なカーボンリムが買えるじゃないかと思いまが、前提としてホイールは軽くて硬くて安ければ何でもいいわけではありません。
軽すぎても速度維持がしずらくなったり、固すぎても脚力をうまく伝達できず地面からのリバウンドに対応できずタイヤ自体のグリップ力とトラクションが掛けずらい。安や故に買い替え前提のパーツ構成となっていて、破損した際の修理が困難。むしろできない場合などもあります。
私が思うホイールの価値感でいうと「価格以上の遊び方が出来るホイール」として考えた際、MAVICホイールのコストパフォーマンスは最高だと感じました。
MAVICホイールのコスパ性能(遊び方)
MAVICホイールのカーボンリムホイールは、頂点に君臨する「コスミックアルチメイト」を除き、リム強度が砂利道(段差15㎝以内のグラベル)で使用可能です。
どんな道でもMAVICホイールのまま楽しめる為、ライドスタイルを変えることなく快適なライドを楽しめます。オンロードとオフロードでも楽しめるので、エンデュランスバイクをお持ちのユーザーは性能アップとライドスタイルの幅を広げることもできます。
もちろんレースでもその性能は十分発揮できるのでストイックなトレーニングを好むライダーにもおすすめです。ID360は工具無で点検調整が出来るので、レースにむけてホイールの調整も仕上げることが出来ます。
17万円からこれらの事が出来るホイールはまずないでしょう。メカニックである私からすると延々とガチャガチャできて飽きることなく楽しめることでしょう。
自転車乗りにとって最大の敵は「飽き」だとおもっているので、MAVICホイールを所有できれば自転車ライフはきっと充実するはずです。
わたしのインプルソのホイールをコスミックSにして、40mm幅のタイヤを装着してみたいなぁ・・・
MAVICホイールのコスパ性能(他社の上位モデルと比較して)
コスパの良さは上位モデルほど謙虚に現れます。5~60万クラスのホイールの性能がいいことは値段を見ればなんとなく感じます。そこからいくつものグレードに細分化されて価格帯が変化していき、性能もまた変わります。細分化されすぎて結局よくわからなくなり重量の軽さと見た目でホイールを選びがちになってしまいます。
(かつてのMAVICホイールもグレードが多すぎるくらいランナップがあり、わかりずらかった)
現在カーボンモデルの「コスミック」には、S・SL・SLRの3種類が主なラインナップになります。
コスミックSLはインフィニティハブを採用した、最も理想的なホイールバランスを得たグレードになります。新作のコスミックSL45/SLR45はリム内幅があ21mmからさらにワイド化されて23mmとなりました。この2mmのワイド化が絶大な効果を生み出します。
昨今のリムは更なるワイド化を進めています。17cがワイドリムの始まりで、今や21~25mmのリムが主流になりつつあります。すべてはワイド化によるエアロ性能の向上と乗り心地の向上、グリップ力の向上を目的としています。コスミックSL45/SLR45はそのすべての技術を体感できるホイールになっています。
その中でもコスミックSLRのカーボンリムはスポークを通すための「ニップルホール」が切削しない「フォア・カーボン」と呼ばれる技術で、カーボンリム内側に金属プレートを接着してニップルを固定する方法になります。
それによりカーボンリムの切削を最小減にすることが出来るためリムの剛性を損なうことなく、チューブレステープを使用せずにチューブレス化することも可能です。45mmハイトのカーボンホイールで前後重量1,482gはとても軽いホイールだと思います。
実際にこのホイールで平地を15キロほど走りました。
30Km/hから40Km/hまでの加速がスムーズで、35Km/h巡航がとても楽でした。意識せず回して35Km/hを維持できるので活動域もどんどん広がるのではないかと思います。気が付いたら150キロくらい走ってしまいそうなくらい快適に高速移動ができます。
他社ハイエンドホイールに引けを取らない性能をもったコスミックSLRは、実際にパリオリンピックでトライアスロン選手がこのコスミックSLRを使用して金メダルを取っています。
(ご一緒に試走してくださったソウルオリンピック出場のオリンピアン、鈴木光広さんも絶賛のモデルでした。オリンピアンが好んで使用するレベルホイールですので性能は完璧です。)
この性能で¥363,000(税込)!?と、思わざる負えません。
当店では、コスミックSL45の試乗ホイールをご準備しています。
(リムハイトとハブは、上位モデルのコスミックSLR45と同様のモデルとなります。)
試乗をご希望のかたはスタッフへお問い合わせください。
MAVICホイールのアフターサービス
MAVICホイール取扱い店舗であるBEACH LINE BICYCLEではホイールの調整はもちろんですが、MAVICホイール自体にも様々なアフターサービスがございます。
製品登録をすることで、カーボンホイールに関しては生涯保証が付与されます。
(購入後2カ月以内にホイール製品登録をしたファーストオーナーにのみ適応されます。)
アルミリムホイールも2年保証が受けられ、ヘルメット・シューズそしてコスミックアルチメイトホイールについては、購入後2カ月以内に製品登録をすると保証期間を3年間に延長することが出来ます。
また、走行中にホイールが破損した場合、クラッシュリプレスメント保証が受けられます。
2020年9月1日以降に販売されたカーボンホイール(最初の2年間は50%オフ、3~5年間は40%オフ、6~8年間は30%オフ)、および2020年9月1日以前に販売されたカーボンホイール、アルミホイール、ヘルメット(最初の3年間は40%オフ)に適用されます。
これだけアフターサービスも充実していれば、安心してユーザーがMAVICホイール・MAVIC製品を使用できますね。
ホイールのスモールパーツも多岐にわたってメーカーが在庫を持っているので修理して使用することも可能です。お近くにMAVICホイールを取扱い店舗がなくても、新アプリのオンラインサービス「ホイール修理サービス」で当社へ修理を依頼することも可能です。
コスパよく長期的に使用できるホイールをお求めであればMAVICは最高のブランドではないでしょうか。
ホイールアップグレードプログラム
当店独自のサービスの1つである「ホイールアップグレードプログラム」にMAVICが追加されました。
当店でスポーツバイクを購入されてたお客様は、購入された自転車1台につき特別割引でホイールを購入いただけます。
ホイールアップグレードプログラム適用時、MAVICホイールは10%オフでお求め頂けます。
当店でご購入、納車後3カ月以内であれば取り付け作業工賃も発生しない為、納車後にお得に自転車をアップグレードさせて楽しむことが出来ます。
アップグレード例として
キャノンデール ストーン4 ¥165,000(税込)を納車する際、MAVIC キシリウムディスク30でホイールをアップグレードした場合は
キシリウムディスク30 ¥77,000(税込)が10%オフで¥69,300(税込)
センターロックディスクブレーキローター前後¥10,246(税込)
合計¥244,546(税込)で納車可能です。(パーツ変更やオプション次第で金額は変化します。)
スモールパーツを交換することで、ディスクブレーキモデルのクロスバイクのホイールをMAVICホイールにアップグレードすることも可能ですので、ご希望の方はぜひスタッフまでお気軽にお問い合わせください。