当店の純正パーツ販売時の対応について

いつもBEACH LINE BICYCLEをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

小売事業を展開して早くも3年目を迎え、当初メインブランド3社からスタートしましたが今では15社以上のブランドを抱えるまでになりました。これもグランドオープンから当店を育てていただきました皆様のおかげです。誠にありがとうございます。

さて、今回は取扱ブランドが増えるにあたり、それに伴う純正パーツのご相談が増えてきたこともあり、当店の取扱ブランドの純正パーツに対する販売方針についてご説明させていただきます。

まずスポーツバイクの純正パーツで代表的な部品といえば、ディレイラーハンガー、フロントフォーク、エアロヘッドパーツやエアロハンドル、エアロシートポストやクランプの補修パーツ、その他、スモールパーツやアクセサリーなど多岐にわたります。

またホイールに関しては、スポークやニップル、ベアリングやハブ等、補修に必要な純正パーツがあります。

このような純正パーツや補修パーツは社外品がなく、メーカーや日本の正規輸入代理店から取り寄せる必要があります。

最近、お電話にてお問い合わせをいただき、ブランド名と車種名などで純正パーツや補修パーツを注文してくるお客様もいらっしゃいますが、当店といたしましては、純正パーツに関しては基本、当店が販売した車体やホイールのみ、取り寄せ対応をさせていただきます。

少し業界的な話になりますが、海外ブランドの輸入には商流があり、日本正規品と言われる商品は、日本の正規輸入代理店を通して、日本全国の正規販売店に商品が届けられます。反対に海外通販や並行輸入品と言われる商品は、日本の正規輸入代理店を通さずに、直接日本に商品が入ってきます。

日本の正規輸入代理店は、そのブランドにおける日本のマーケティング(ホームページや広告戦略)やアフターパーツの供給(補修パーツの在庫保持)、サポート人員の確保(クレーム対応や技術研修などの人員育成)など、その商品を日本で展開するために多くのコストを伴うため、商品代金にそのブランドを展開するためのランニングコストがかかってきます。

しかし、海外通販や並行輸入品は上記のようなコストを伴わないため、日本正規品より安く日本の市場に出回ったりします。

海外通販や並行輸入品を扱うショップで購入した商品の修理を、日本の正規輸入代理店がランニングコストをかけて保持している補修パーツで修理するのは、当店としては間違っていると考えます。

例え、その補修パーツに伴う修理代金が1万円であれ3万円であっても、日本の正規輸入代理店と私たち正規販売店はパートナーであり、協力関係にあることから、正規輸入代理店が損害を被るようなことは、当店としても看過できません。

そのため、当店取扱ブランドの純正パーツの取り寄せにつきましては、基本、当店にて販売した車体、ホイールのみとさせていただきます。

また海外通販や並行輸入品は製品保証についても対象外となります。

海外通販や並行輸入品を購入されたお客様は、海外通販にて補修パーツを探していただくか、並行輸入品を取扱うショップへご相談ください。

昨今では多くの日本の 正規輸入代理店が補修パーツの取り寄せにフレームの車体番号やホイールのシリアル番号などの提出が必須になってきています。そのため、物理的に取寄せができないブランドが増えているのも事実です。

なお単身赴任や、長期出張、転勤などで、県外から引っ越して来られた方に関しては、ご相談いただければ、車体番号、購入店をメーカーに照会したうえで、正規輸入代理店経由にて購入されたものと確認がとれれば、当店にて純正パーツの提供、修理対応等をさせていただきます。熊本県内の他の正規代理店で購入された自転車に関しても当店にて純正パーツのメンテナンスをご希望であれば、同様にお電話ではなくご来店いただきご相談いただければと思います。

また海外通販、並行輸入品の車体やホイールであったとしても、タイヤや、チューブ、コンポーネント、ブレーキ本体、ディスクローター、ディスクパットの交換など、汎用品の修理、交換については、純正パーツ等の提供が不要のため、対応させていただきます。

しかしながら、当店で修理、汎用品交換などの対応をした車体であっても純正パーツが必要な場合は、当店にて取り寄せ対応はできないため、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。

スポーツバイクは、日本の正規輸入代理店がマーケティングや、サポート、アフターパーツの保持などを努力していることによって、お客様のサイクルライフがより安全に安心して楽しめるものになっています。

金額で海外通販を選ばれる気持ちもわかりますが、保証やアフターという点から、業界特有の事情を考慮いただき、スポーツバイクは日本正規品をぜひ、選んでいただきますようお願い申し上げます。