さわやかな秋晴れが続く今日この頃
暇さえあれば自転車の事ばかり考えております。スタッフ森下です。
最近、猛暑も落ち着き始めた気もしてきました。
走りやすい季節になり、遠出してみたい方もおられるのではないでしょうか。
時にはテントなど衣食住に必要なアイテムを自転車に乗せて、ツーリングを楽しんでみたり。
けど、自転車に荷物を載せるにはどうすればいいかわからない。
そもそも、ロードバイクに荷物なんて載せられるのか?
今回はそんなお悩みも解決できるかもしれない「バイクパッキング」をご紹介いたします。
バイクパッキングとは
「バイクパッキング」とは、自転車旅行などでキャンプ道具を積載することです。
近年のバイクパッキングはキャンプをするためにとどまらず、通勤や通学をする際にもバッグを活用されたりします。スポーツバイクで荷物も楽に運べればとても便利ですよね。
バックは多種多様。スタイルも自由自在。
このブログでは語りつくせないほど「バイクパッキング」には魅力が詰まってます。
スタイル
バイクパッキングのスタイルは、大きく分けて「オンロード」をメインで走るスタイルと
「オフロード」も走るスタイルに分かれると思います。
(オンロードスタイル。フレームバッグに必要なアイテムを詰め込んだシンプルな仕様です。)
「オンロード」メインのスタイルであれば、近場を散策する際や、ホテルや素泊まり宿をめぐる旅をするにはおススメです。
軽量で、バックの取り外しがすぐに行えるバックなどあれば便利でしょう。
「オフロード」も想定された道でのバイクパッキングでは、バック自体の耐久性や積載性能も重視したいところです。
何が起きるか分からない「オフロード」はまさに冒険そのもの。スリルも味わうにはトラブルに対処する為のアイテムも持ち運ぶ必要もあります。トラブルの種類もオンロードとはまた違ってくるため、スタイルが変わればバイクパッキングの仕様も様変わりしてとても面白いです。
パッキング用バッグの種類
バイクパッキングをするには、取り付ける位置に適したバックがあります。
サドルバッグ
一番取り付けやすいバッグが「サドルバッグ」になります。
サドルレールと、シートポストにバッグを固定してストレージを確保することができます。
説明不要のバイクパッキングにはなくてはならないアイテムの一つです。
サドルバックといってもその種類は多種にわたります。
バッグ本体に取り付けバンド縫い込まれた定番のサドルバックと、最近ではホルスター式のリアバックで容量にあったドライバックを携行するサドルバックがあります。
主にサドルレールにバックを固定するバンドを通し、シートポストにもバンドを巻いてサドルバックを固定していきます。
容量は5Lから15L程まであります。
5Lは日帰りのツーリング向け。
10Lは1泊分の着替えを携行できる容量。
15L以上は2泊分着替えと自転車の修理アイテム(予備チューブ、タイヤなど)を携行できます。
容量が増えればそれだけ固定力の高さも重要となってきます。
ホルスター式のリアバックは、使用する環境にあわせてドライバックの容量を変更できる為
とても便利です。そのままドライバックだけをホルスターから取り出して宿泊先で荷ほどきすることもできます。
取付自体が簡単なサドルバックは、バイクパッキングデビューの最初のバックに最適です。
フレームバッグ
フレームに取り付けるバッグ達になります。手の届く位置に設置するバックになる為、補給食や
スマートフォン・財布やモバイルバッテリーなどを携行するのに便利なバックです。
主な取り付け場所は、
トップチューブ上部・トップチューブ下部。
トップチューブとダウンチューブの間。
シートチューブとトップチューブの間。
トップチューブ・ダウンチューブ・シートチューブすべての空間になります。
複数個のバックを装備することもでき、大容量のバックをフレーム内に収めることもできるので、
容量を自在に調整することができます。
長距離を走る際、区間によっては補給物資を確保できない場面もあるため走りながら補給を済ませることができるフレームバックはバイクパッキングの強い味方になります。
ハンドルバーバッグ
ハンドルバーに装着するバックになります。タイプにもよりますが、主な使い方としては
「頻繁に使用しないアイテムを携行する」際に使用します。
テント泊をする際にはシュラフ(寝袋)を携行したり、観光スポットを巡る際はカメラなどを携行するのに役立ちます。
ハンドルバーにバックを装着する際の注意点としては、ヘッドチューブの高さとハンドルバーの取り付け位置次第では、振動でバッグが前輪に接触して破れてしまうことがあります。
サイクルコンピューターやライトを取り付けしずらくなるデメリットもある為、ハンドルバーバッグの選択は難しいこともあります。
しかし、取り付けることにより更なるストレージの確保につながるため、補給物資の予備を携行していけば長距離ライド中は補給切れの心配が少なくなります。
補給を目的としたハンドルバーバッグもあるため、まずはこのカテゴリーのハンドルバーバッグから選んでみてはいいのではないでしょうか。
カスタマイズ予算
日帰り~1泊バイクパッキングの場合
日帰りのバイクパッキングの場合は、アクセサリー感覚でバッグ達をバイクに取り付けてみると楽しいライドになりそうですね。
日帰りでおススメなバッグブランドと、1泊旅行を想定してバイクパッキングのカスタム予算とブランドをご紹介いたします。
日帰りバイクパッキング
「skingrowsback」(スキングローズバック)
おしゃれなバッグブランドとしては「skingrowsback」(スキングローズバック)がおススメです。
https://nichinao.jp/archives/category/skingrowsback
「LUNCHBOX」 3.3L ¥18,700(税込)
「PRAN B」 0.5L ¥7,700(税込)
「WEDGE」 1.5L ¥12,100(税込)
バッグにプリントされてたカラ―はとても色鮮やかで、各所のバッグで同カラーがリリースされています。テーマをきめてコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
機能性はとても頑丈な造りになりすので、ハードな環境でも安心して荷物を携行できるでしょう。
サドルバッグ・フレームバッグ・ハンドルバーバッグを装着した際の予算は
約¥38,500(税込)となります。
1泊バイクパッキング
ACEPAC(エースパック)
コストパフォーマンスにすぐれたバッグをリリースしているACEPAC(エースパック)は
荷物の量にあわせてバッグの容量を変化させることができます。
https://fukaya-nagoya.co.jp/make/acepac/
ホルスタータイプのサドルバッグ「SADDLE HARNESS」は別売りのドライバッグが8Lと16Lがリリースされています。必要な分をドライバッグに収納し、現地ではドライバッグを「SADDLE HARNESS」から取り外せば荷物を楽に持ち運べます。
ドライバッグだけではなく、軽量テントやテントを分解してフライシートを畳んで「SADDLE HARNESS」に収納して運ぶこともいいかもしれません。
「SADDLE HARNESS」¥6,930(税込)
ドライバッグ(16Lの場合)¥6,820(税込)
「BAR ROLL」¥9,460(税込)
「BAR BAG」¥8,690(税込)
ACEPACのハンドルバーバッグはバッグ同士の連結が可能です。
「BAR ROLL」に「BAR BAG」が連結すれば、ショルダーバッグとしても使用できる「BAR BAG」を必要に応じて取り外して行動することができます。便利なショルダーバッグなのですが、身に着けた状態ではライド中にバックが動いてしまい不便でした。連結はとてもいいアイディアだと思います。
フレームバッグには「ZIP FRAME BAG」¥6,930(税込)
3.5Lの容量で、スマホやモバイルバッテリー、補給食を手軽に携行できます。
ホルスター式サドルバックと、ハンドルバーバッグ・フレームバッグを装着した場合の予算は
¥38,830(税込)となります。
「skingrowsback」(スキングローズバック)とほぼ同額なのに、大容量のバッグを装備できそうです。コストパフォーマンスはかなりいいバッグメーカーです。
ORTLIEB(オルトリーブ)
バイクパッキングするにあたって、ORTLIEB(オルトリーブ)は欠かせないブランドではないでしょうか。完全防水で高耐久。使用する環境によって最適なバッグシリーズを展開していますので、欲しいバッグがすぐに見つかります。
http://g-style.ne.jp/brand_detail.php?id=21
ORTLIEB(オルトリーブ)のバイクパッキングシリーズは、最大102Lの荷物を積載できるフル装備が可能です。
1泊分のバイクパッキングの場合の予算を見てみましょう。
「シートパック QR」はバッグに取り付けられた「シートロックマウンティングシステム」によって、
サドルレールにがっちりとバッグが固定されます。
大容量サドルバッグの弱点として、走行中にバッグが左右に揺られてしまうことがあります。
しっかりとバッグを締めあげて固定していても、ダンシングや段差で徐々に固定が緩んできてしまうものです。シートパック QRは固定力が段違いなので、バックが左右に揺られることもなく長旅が快適なものになるでしょう。
容量も13Lと申し分なく、圧縮機能がついているので荷物を最適な大きさに縮小することもできます。
「フレームパック RC トップチューブ」は、開閉部がファスナーではなくロールクロージャ―式(開閉口を巻いて閉じる)のフレームバッグになります。
ファスナーのタイプもあるのですが、道中ファスナーが壊れることを想定すると、ファスナーを廃したフレームパック RCは壊れるパーツが少なくて済みます。
持前の防水性能によって、中の荷物もしっかり守ってくれます。
「アクセサリーパック」は、ハンドルバーバッグとしても、ウエストバックとしても利用できます。
目的地ではウエストバックとして利用できる点は、まさに一石二鳥ですね。
ハンドルバーパックとの連結も可能なので、まずはアクセサリーパックから試してみてもいい便利なハンドルバーバッグではないでしょうか。
サドルバッグ・フレームバッグ・ハンドルバーを装着した場合の予算は
¥58,800(税込)となりました。性能に似合った価格になりましたね。
雨天時でも荷物が濡れないORTLIEB(オルトリーブ)であれば、この予算でも導入の価値はありそうです。
バイクパッキングのおすすめポイント
バイクパッキングをやってみたい方におすすめの遊び方として、「コーヒーライド」があります。
目的地でコーヒを沸かして飲む、初心者でも始めやすいバイクパッキングになります。
目安となる容量は4L~11L程です。大容量のサドルバックですと、バッグ1つで出来る容量ですね。
フレームバッグとハンドルバーバッグに荷物を分散させて、重量バランスよくバイクパッキングするのもいいかもしれません。
コーヒーライドには、お湯を沸かすバーナーとクッカー、水、コーヒ―の元が必要です。
バーナーはキャンプブームもあり、低予算でも携帯性に優れた商品がたくさんあるので、使い勝手と燃料の種類をチェックしましょう。CB缶を燃料とするバーナーなら、燃料の調達はコンビニでも行えて便利です。
クッカーは沸かすお湯の量にもよりますが、500ml程度のケトルを使用すると携帯にも便利かと思います。コーヒーを注ぐカップはお気に入りの物を持っていきましょう。
水はボトルゲージに入れて携行するといいでしょう。フレームバッグにペットボトルに入った水をそのままいれてもいいかもしれません。
コーヒーの元ですが、ドリップコーヒーが主な淹れ方かもしれません。取り外しのできるハンドルバーバッグであれば、ドリッパーを入れておけばそのまま目的地までコーヒーアイテムを持っていけるので便利ですね。
おススメのツーリングスポットへ向かって、目的地でコーヒーを飲む。
最高のロケーションで飲むコーヒーはまさに格別です。手軽にはじめられて、ハマると癖になってしまうことでしょう。
バイクパッキングデビューにコーヒーをやってみてはいかがでしょうか。
まとめ
バイクパッキングの魅力をギュッとこめたブログいかがだったでしょうか。
私はよくバイクパッキングアイテムのカタログを読みふけっては、想像の世界であらゆるスタイルのバイクパッキングの探求を楽しんでいます。
600キロを走破したこともあるのですが、その際もバイクパッキングスタイルで挑戦しました。
(補給食と修理キットをサドルバッグ・ハンドルバーバッグに携行して、ジャージのポケットを最大限利用した軽装バイクパッキングスタイル。颯爽と休憩ポイント・宿まで走り抜けるスタイルです。)
自転車はどこまでも私たちを運んでくれる相棒ですので、バイクパッキングをしてさらなる冒険へ出かけたくなります。
目標はキャンプツーリングですので、達成した日にはブログで体験談を発信できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
バイクパッキングに挑戦したくなったら、ぜひご相談ください。