2022年のロードレースシーンで話題をさらったJumbo-Visma（ユンボ-ヴィズマ）、中心選手であるPrimož ROGLIČ（プリモシュ・ログリッチ）・Wout VAN AERT（ワウト・ファンアールト）・Jonas VINGEGAARD RASMUSSEN（ヨナス・ウィンゲゴー）達が乗っているのが最新エアロロードバイクであるCervelo（サーヴェロ）S5です。

エアロダイナミクスに一日の長を持つCerveloが開発するエアロロード、更にはツール・ド・フランスで華々しく勝利を飾った新型S5は世界中のサイクリストの目と話題を奪っていったのは記憶に新しい事です。

鮮烈なデビューを果たしたS5を発表してからわずか1ヶ月半後、Cerveloは新型バイクを矢継ぎ早に発表しました。その名称はSoloist（ソロイスト）、現行Sシリーズの礎となったCerveloのエアロロードを語る上では重要なロードバイクの名前です。

Soloistは2000年代初頭にTeam CSC（後のTeam Saxo Bank）やCervelo TestTeamといったワールドツアーチームのトップ選手たちが選んだロードバイクの名前です、当時のロードバイク業界で珍しいエアロなフレーム形状はそれ以降のロードバイクにおける空気力学に関しての考え方や取り組み方に革命を起こしたと言っても過言ではないでしょう。

そのSoloistが新型となって登場したのです、しかし今作ではプロ専用というわけではなくアマチュアレーサーのために設計された軽量化とエアロダイナミクス性能のバランスを取った「丁度良い」バイクとなっています。

エアロロードであるS5より若干軽くなって、クライミングバイクであるR5よりエアロダイナミクスが向上しています。更には機械式や電動式の変速にも対応した高い整備性を持ちつつバイクパッキングや輸送のしやすさといった、私たちアマチュアサイクリストの立場で考えられて作られたロードバイクなのです。

実際に乗るにあたって重要となるジオメトリーはR5譲りのレーシング設計とされています。シルエットの似ているCaledoniaと比較するとBBハイトが2mm高く、ヘッドチューブは1°起こされ、チェーンステーは5mm、ホイールベースは19mm、トレイルは1.5mm短縮されてクイックでありながらも扱いやすいハンドリングを実現できる様になっています。

ケーブルの取り回しはエアロダイナミズムと見た目の観点から内装となっています、しかし専用ステムと専用ハンドルを必要とする多くのシステムとは違い汎用ステムと汎用ハンドルを使用しても無理なく内装に出来るようセミ内装システムになっています。

そのおかげでポジショニングの自由さとカスタマイズ性の幅広さは非常に高く、私たちライダーに合わせやすいようになっています。

カムテールデザインのフォーク・ダウンチューブ・シートチューブを採用したり、シートチューブ・シートステイ・チェーンステイで形作られるコンパクトなリア三角であったり、リアタイヤに沿うようにデザインされたシートチューブの切り欠けが車体の隅々までも空力性能を考えてデザインされている事が分かります。

またBB規格も近年採用するブランドが増加しているスレッド式のT47のBBright仕様となっていたり機械式コンポーネントにも対応しています、プロの専属メカニックがついているわけではない一般ユーザーでも扱いやすいようにと配慮していることが窺えます。

タイヤクリアランスは実測34mmまで対応しており、細めのタイヤを履いてレースバイクとしての運用から太目のタイヤを履いてオールロードバイクとして自分なりにサイクリングを楽しむと言ったように様々な乗り方が出来るようになっています。

コンポーネントは「新型105Di2 R7170」シリーズが採用されています。Dura-AceとUltegraに次ぐグレードである105も遂に電動化です、その操作感や見た目の高級感はお値段以上の価値があります。

Dura-AceやUltegraの様にSTIレバーは無線接続とされており、変速ワイヤーが無い分の空力性能の向上や重量の削減は無視できないメリットだと思います。

12速化による変速でのギア選択の幅の広さや電動化による変速操作のスムーズさは、一度体験してしまうと機械式に戻るのが億劫に感じてしまう程ストレスフリーとなっております。

スタッフが試乗した感想は「Cerveloらしいレーシーな乗り味をしながらも、私達のようなアマチュアサイクリストでもしっかり乗りこなせるロードバイク」です。

レースやイベントの時だけでなく、普段のサイクリングから速いスピード感やロードバイクを思い通りに動かせる楽しさを感じてみたい方に特におすすめです。

是非実車をご覧になってみてください、その雰囲気のある佇まいに引き込まれてしまう事でしょう。ご来店お待ちしております。

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