PINARELLO 2022年新モデル展示会「DOGMA F」を徹底解説

オリンピックが無事に開幕しましたね。当店におきましてもオリンピック期間中はオリンピック中継を店内ビジョンにて流しております。本日は早速、男子ロードレースが行われ、白熱の戦いが繰り広げられました。インターネットでの配信のみだったのですが、試行錯誤して当店では2階のフィッティングブースにて、LIVE中継していました。

男子ロードレースは、ゴール地点の富士スピードウェイで観客を入れてのオリンピックだったため、最後はかなり盛り上がってましたね。やっぱり有観客のオリンピックの方が、雰囲気も出て盛り上がっていいですね。

そんな記念すべき東京オリンピックで金メダルを獲得したのが、なんとエクアドル出身のリチャル・カラパス選手。グランツールの常勝軍団イネオス・グレナディアーズのチームに所属し、先日のツールドフランスでも総合優勝を争った選手です。またカラパス選手が乗っているバイクは、今回このブログにて紹介するピナレロDOGMA F。2021年6月24日に発表されたばかりのNEWモデルで東京オリンピックで輝かしい表彰台の真ん中に立ってくれました。

これは、もしかして、ピナレロDOGMA Fの金メダルバージョンの限定フレームとか出たりして、、。そんなひそかな期待をしています。

明日から女子ロードレース、男女タイムトライアルも控えています。ぜひ、当店にて取扱いのブランド、そして全ての選手を応援したいと思います。

さて今回はチーフメカニック糸永とメカニック大橋が、2022年6月24日に発表された新型「DOGMA F」の実車をメーカーの展示会で見てきましたので詳しくご紹介します。

当店の「ピナレロ ドグマF」のプレオーダーセールは7月31日までです。今年はピナレロの他の車種によるプレオーダーセールはありません。

 

PINARELLO DOGMAシリーズと言えばピナレロのフラグシップモデルであり、常勝チームと呼ばれるイネオス・グレナディアーズのトッププロ選手たちの厳しい要求に応え続け勝利を量産してきました。

今まではDOGMA F8からDOGMA F10へ、そしてDOGMA F12とモデル名に数字が入ってきましたが最新モデルではシンプルに「DOGMA F」と数字が省かれています。

ピナレロのフラッグシップモデルであるDOGMAに数字がなくなり、Fに統一されたことについて公式見解が以下のように出されています。

DOGMA FはPINARELLOにとって唯一無二のアイコンであり、数字や表面的な分類を超えた存在です。DOGMAは、これまでも、そしてこれからも、すべてのバイク、サイクリストにとって卓越性の象徴であり、ベンチマークであり続けるでしょう。DOGMAは、モデルに関係なくドリーム・バイクであり続けるため、過去と現在のシンボルとしてシンプルな ”F” を用いると同時に、未来のアイデンティティを表現することにしました。」

具体的にDOGMA F12からの改善点で目を引くのは265gの軽量化(サイズ53のフレーム比較)と12%のBB周りの剛性強化、更にはフレーム各部のシェイプアップや改良による4.8%の空力特性向上(ディスクブレーキモデルでの比較、リムブレーキモデルでは3.2%の向上)という3項目です。

 

まず重量に関してですが、あらゆるステージを走り抜けられるピュアオールラウンダーであるDOGMAは空力特性やジオメトリー・強度・剛性・快適性のバランスの上に成り立っていますので、そのバランスを壊す事なく細部のパーツや作りを見直すことによってフレームにフォーク・ハンドルステム・シートポスト・シートヤグラを装着した重量でDOGMA F12より265gも軽量化しています。

イネオス・グレナディアーズからの要求に応える為に、そして何よりリムブレーキを使う一般ユーザーの声に応える為にリムブレーキ版のフレームも同時にラインナップを行い、ディスクブレーキ版と同じようにリムブレーキ版も軽量化と剛性強化と空力特性向上を施されています。

それゆえにスラムRED eTAP AXSとDTスイスのARC1400ホイールで組み上げたディスク版で6.9kg、シマノデュラエースDi2とDTスイスのARC1400ホイールで組み上げたディスク版で6.8kgとUCIルールギリギリの軽さまで、そして同仕様のリムブレーキ版では6.8kgを下回るまでに仕上げられています。

 

BB周りの剛性に関してはペダルを回す力をより効率良く伝える為に、DOGMA F12よりしっかりとした作りに変更されています。

しかしメンテナンス性を損なうような事が無い様に、従来より採用されていますねじ込み式のイタリアンスレッド規格のBBが採用されています。海外のメーカーが独自規格のBBをいまだに採用する中、ねじ込み式のBBは音鳴りなどのトラブルも少なくメンテナンスも容易です。ピナレロは早い段階で、ねじ込み式のBBを採用したことで、繊細な日本人にとっては相性の良いバイクだと思います。

 

空力特性向上の為にフロントフォークはTTバイクのBOLIDEに基づいたブレード形状を採用しました、これは横風下ではヨットセイルのように前進する動きを促進するようにデザインされています。

それだけではなく軽量化も含めて空力特性向上の為に薄くなったシートポストやDOGMA F12より滑らかなデザインとなって接続されているシートポストとシートステーの交点や、それぞれのフレーム断面のより効率的な形状変化によってフレーム全体の空力特性向上を叶えました。

解析によればフレーム全体のDOGMA F12との比較でリムブレーキが3.2%の、ディスクブレーキでは4.8%もの空力特性向上を叶えています。これは40km/h時に1.3ワット、50km/h時には2.6ワットのエネルギーセーブを可能とする数値となり、より高速化する現代のロードレースにおいては大きなアドバンテージとなります。

 

実際に触らせて頂いたのですが、持ち上げた時に感じる重さは確かにDOGMA F12より軽く感じます。

それだけでなく乗って立ち漕ぎをした時の様に地面に立てた車体を左右に振った時の動きの軽さは、明らかにDOGMA F12より軽快さを感じました。

試乗車はありませんでしたので実際に乗れた訳ではないのですが、自転車の重心が車体の下の方にあってかなり安定感が強いだろう事と乗った際に自分の思い通りに車体を動かせるだろう事を確かに実感できました。

PINARELLOは常々ロードバイクの開発に置いて重要なのは車体の応答性と快適さだと言い続けています、まさしくそれを実感できる素晴らしいロードバイクが作り上げられたと心底思いました。

 

サイズラインナップは430/465/500/515/530/540/550/560/575/595/620と全部で11サイズが用意されています、それだけでなく2種類のシートセットバックポジションと16サイズものハンドルバーサイズまで用意されているので様々な体系やポジションに可能な限りフィットできるでしょう。

PLUTONIUM FLASH

ERUPTION RED

BLACK ON BLACK

カラーは現段階ではPLUTONIUM FLASH(プルトニウムフラッシュ)・ERUPTION RED(イルプションレッド)・BLACK ON BLACK(ブラックオンブラック)の3カラーです。

発表されているのはフレームセットです、ディスクブレーキモデルとリムブレーキモデルの2種類でそれぞれ定価\935,000-(税込)です。

DOGMA F/F12用に開発されたインテグレーテッドハンドルシステム「MOST TALON ULTRA」は、従来と同じデザインでカーボンマテリアルを見直すことにより重量が13%セーブされました。別売となりますのでフレームセットと同時にご注文ください。

 

ピナレロ ドグマFに関しては7月31日まで当店恒例となっておりますプレオーダーセールを実施いたしております。最近のコロナ禍の影響で入荷迄の時間が非常にかかってしまったり、そもそも入荷数が非常に限られている為に完売のカラーやサイズも出ております。ご購入をお考えの方がいらっしゃいましたら、一日でも早くご来店いただきご購入やご予約のご相談をしていただく事を強くお勧めいたします。

お客様のご来店を心よりお待ちしております。

 

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